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歯科分野のiPS細胞

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前回は神経の再生研究についての記事をご紹介しました。ノーベル賞受賞で注目されているiPS細胞の歯科分野の研究もご紹介します。

大阪大学大学院歯学研究科顎口腔機能再建学講座歯科補綴学第一講座助教の江草宏先生は、歯ぐき(歯肉)から採取した細胞でiPS細胞を作ることに成功しています。お口の中の傷は皮膚に比べて治りが早いので、採取した際のダメージを小さく抑えることができるメリットがあります。また歯肉の細胞は昼に比べて7倍から10倍効率的に生産することが可能です。

iPS細胞は、山中信弥教授の名前がついている山中因子と呼ばれる4つの遺伝子を患者さんの皮膚などの細胞にいれることでその記憶が初期化され、万能細胞になったものです。大人から取ってきた細胞でも遺伝子操作によって受精卵の状態に引き戻して、そこから生命にあるどんな細胞にも導くことができます。江草先生は山中因子の中のc-Mycという遺伝子が、ガンを引き起こす可能性があるので、これ除く3つの遺伝子でiPS細胞を作りだすことに成功しています。

インプラントなどの手術後の組織吸収や再生量を予知性をもってコントロールするためには、遺伝子型や炎症・免疫に関する個人差を追究していく必要があります。患者さんの歯肉から作ったiPS細胞はその患者さんの体質を反映している可能性があります。将来的には、iPS細胞から歯、歯周組織、唾液線が作れるようになることが予想されます。骨増生剤の効き具合もみることができる可能性もあります。試験管の中で歯周組織を作って歯槽骨(歯を支えている骨)吸収を再現できれば、手術の前に再生医療のリスクを見つけることができるかもしれません。例えばインプラントを入れる前の遺伝子を調べ、5年後にインプラントを失う可能性があることがわかれば、その患者さんにインプラント治療をお勧めできないと判断できるかもしれません。

上記のように患者さんのお役に立つ様々な研究が進んでいます。実現できれば患者さんの負担を減らすことができます。楽しみに待ちましょう。

歯の神経から培養再生研究

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今日は歯の神経再生研究についての記事をご紹介します。

虫歯の治療で抜いた歯髄(歯の神経)を再生させるため、親知らずなどから取り出した歯髄幹細胞を移植する臨床研究の実施を厚生労働省科学技術部会が18日、承認しました。近く厚労省が正式承認します。国立長寿医療研究センター(愛知県)と愛知学院大の研究グループが申請しています。

20歳以上55歳未満の患者5人を対象に治療効果を確かめます。同センターの中島美砂子部長(歯内治療学)は「近く被験者を募集し、来年1月にも始めたい」と話しています。

虫歯が進むと歯髄が炎症を起こして激しく痛むことがあります。歯髄を抜いて詰め物をすれば痛みを感じなくなりますが、虫歯の再発に気付きにくくなったり歯と詰め物の間に細菌が繁殖したりし、歯の寿命が短くなる恐れがあります。

計画では、親知らずなど不要な歯を抜いて歯髄の中にある幹細胞を採取、約6週間培養して数を増やします。その後、穴を開けて歯髄を抜いた虫歯の中に、幹細胞とともに歯髄の再生を促す薬剤やコラーゲンを注入し、セメントなどで穴をふさぎます。

成功すれば、移植した幹細胞が神経や血管をつくるタイプの幹細胞を歯の根元側から少しずつ引き寄せ、約1カ月で歯髄がほぼ再生します。グループはイヌを使った動物実験で効果を確かめており、科学技術部会は安全面も問題ないと判断しました。(共同通信社 10月19日)。

 

上記のように歯の神経をとると様々な症状が起こる可能性があります。神経が生きている歯は丈夫ですが、死んでいる歯にはトラブルが起きやすくなってしまいます。研究が進んで、神経が再生することができれば画期的ですね。成功することを願っています。

臨時休診のお知らせ

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こんにちは。

先週末から朝晩急に冷え込むようになりました。皆様体調はいかがでしょうか。土日に行事が重なった方が多いのか、週明けの今日はキャンセルが多いです。疲れたな、と思ったら早め早めにお身体安静になさってくださいね。

明日10/16(火)の午後は都合により休診とさせていただきます。

水曜日は午前診療ですが、明後日10/17の午後は明日の振替で19:00まで診療いたします。ご迷惑をおかけしますが、ご確認の上ご来院お願いいたします。

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