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こんにちは。
白いかぶせ物のお値段が変わりました。
当院では美しい仕上がりの技工所さんと契約をしております。最近の傾向として保険の効く銀歯ではなく、メタルフリーのe-max,ジルコニアの需要が大変増えております。数が多く出るため、技工代がお安くでき、患者さんへのお値段もお値下げすることができました。
e-max;オールセラミック 10万円→8万円(税別)
ジルコニア 12万円→8万円(税別)
部分的な白いかぶせ物のシンフォニーとe-maxもご用意しております。
小臼歯 シンフォニー 16000円 e-max 50000円
大臼歯 シンフォニー 20000円 e-max 60000円(いずれも税別)
私自身も口の中のメタルを少しずつe-maxに変えております。かみ合わせや嗜好品により適応材料が異なりますので、ご相談くださいね。
こんにちは。
白いかぶせものの一つでジルコニア(白い人工ダイヤモンド;酸化ジルコニウムのこと)に新しい種類ができました。フルジルコニアML(マルチレイヤー)です。
従来のジルコニアは強度は高いものの、透明感に欠け、マットな色調でした。そのため当院では審美性を求める部位には使用せず、部分的なブリッヂにのみ取り入れていました。
この度、東ソー社で新規開発された高透光性ジルコニア素材は、より天然歯質に近似した色合いになっています。色(シェード)はA系(日本人に多い赤系)で、全体的なかぶせものが適応症例です。
利点
1.金属を使用しないので金属アレルギー、歯肉の黒ずみがありません
2.メタルボンド(金属の裏打ちがあるセラミック)より歯を削る量が少なくすみます
3.強度が高い
4.最もプラーク(歯垢)が付着しにくい材料です
3の強度について
噛み合う相手方(下の歯に入れるのであれば上の歯)が何か、食いしばりや歯ぎしりの癖の有無、歯並び、咬合力などで適応症かどうかを検討します。
強度は
保険内のCAD/CAM冠(GCセラスマート)240MPa
エナメル質(天然歯)200~442MPa
e-max(オールセラミック)400MPa
メタルボンド(金属の裏打ちがあるセラミック)のセラミック部分80~120MPa
フルジルコニアML840MPa
フルジルコニア(従来型) 1300MPa
です。
4のプラークについて
金属は唾液に流出した金属イオンの電位差によりプラークを引き寄せる性質を持っています。メタルが無いと金属イオン自体が無いのでプラークを引き寄せるということはありません。セラミックの場合はさらに付着しにくい特徴を持っているので、虫歯になりにくくなります。
説明後よく話し合ってどの素材が一番よいのか一緒に考えていきます。ご相談ください。
こんにちは。
先日患者さんでいらっしゃった、皮膚科のドクターから金属組成についてのご質問がございました。歯科で使用している金属にはさまざまなものがあります。金属アレルギーの症状がある方は組成を知っておくとよいです。当院で使用している金属の組成をあげます(数字は%)。
保険 かぶせもの(いわゆる銀歯);銀50 パラジウム20 銅18以下 金12 その他の金属
土台(芯棒);銀70 インジウム21 亜鉛6 パラジウム0.5 その他の金属(スズを含む)
保険外 ゴールデン(金合金);金70 銅20 銀4.7 プラチナ3 パラジウム2 その他の金属
ゴールデン(金属アレルギー対応型金合金);金98.4 チタン1.6
セラミック(メタル裏打ちあり);金87.8 プラチナ9.4 その他の金属
その他の金属は企業秘密のため詳細は不明ですが、金属アレルギーを引き起こす金属がわかっていれば問い合わせに応じてくれます。
どの金属が原因かわからない方は、皮膚科でパッチテストをしてもらうとよいでしょう。
こんばんは。
ここ数日すっかり気温が下がり、秋が深まりました。当院は日あたりがよく暖かいため、半そでで診療している私たちでも暑く感じ、ドライをつけたりしています。 朝晩の寒暖差が激しいので、皆様体調にはご留意なさってくださいね。
患者さんからメールでお問い合わせをいただくことがございます。今回は前歯のかぶせ物についてのご質問をいただきました。白いかぶせもの(全体的にかぶせるタイプ)についてお話をしますね。
1.保険内の白いかぶせもの
前歯(前歯中央~犬歯まで)のみ保険が適応されています。3割負担で9000円ほどです。白い部分は吸水性の材料でできているため、約2年くらいで黄色に変色します。
2.シンフォニー
保険適応外の白いかぶせものです。特殊なプラスチックでできているため変色がありません。2層構造になっており、内側を金属で補強しています。52500円です(税込)。
3.セラミック
保険適応外です。いわゆるセト歯です。シンフォニーよりも耐久性に優れ、変色もありません。こちらも2層構造になっており、内側を金属で補強しています。84000円です。
4.e-max
保険適応外です。内側も外側もセラミックでできています。歯ぐきとかぶせものの境目に金属特有の黒い線が出ず、美しい仕上がりです。105000円です。
部分的な白い詰め物シンフォニーの材料代が下がったため、21000円→12600円にお値下げいたしました。画像は「銀歯はいや!」をご覧ください。
金属のかぶせものが気になっていたら是非ご相談くださいね。
当院では金属を使わない土台;グラスファイバーを採用しています。
土台とは?
虫歯で神経が死んでしまったり、根の治療を行った歯は、神経が生きている歯よりも脆く(もろく)なります。そのため、補強のために心棒となる土台を根に付けます。土台には何種類かあります。大きく分けて金属(写真左)と白い素材(右)のものがあります(写真上段左土台全体がみえている状態、上段右土台を根につけた状態)。
当院では、ファイバーの繊維を中に埋め込み強度を増し、その周りをグラスファイバー強化型樹脂;レジンで固めたグラスファイバー系の土台を採用しています。金属は保険が効きます。グラスファイバーは保険適応外で21000円(税込)です。前歯などの目につく部分に黒い境目が見えてしまうと、かぶせ物だと他の人に分かってしまいます。お悩みの方は是非ご相談くださいね。
特長
金属 |
ファイバー |
|
アレルギー |
金属アレルギーをお持ちの方は使用できないことがあります |
金属アレルギーの心配はありません |
硬さ | とても硬いため強い力(咬む力など)が加わると直接歯の根に力を伝え根を壊してしまうことがあります | 適度なしなやかさがあるため、衝撃を吸収することで根を壊しにくく歯にも優しい材料です |
美しさ | 歯と歯ぐきの境目に金属の色が透過し黒ずみがみえることがあります(写真下左側) | 歯と同じ色にできるため歯ぐきの境目に透明感があり黒ずみの心配がありません(下右側) |
続きを読む: 白い土台;グラスファイバー
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