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ポプラブログ

当院には「口が渇いて・・・」と訴える患者さんが大勢いらっしゃいます。これからの季節、暖房などで乾燥するとお口の中も乾きやすい環境になります。大きな唾液腺は、耳下腺、顎下腺、舌下腺があり、その中でも耳下腺はさらさらな液が分泌され(漿液腺)、お口に潤いを与えます。耳下腺分泌が少ない方にはマッサージをしていただいています。自分でも簡単にできますので、ご紹介いたします。

左の図のように、耳下腺は耳たぶの下から顎のエラ、頬骨にかけて広がっています。唾液が通る管はお顔の後ろ側から前に向かって走行し、出口はお口の中の、上奥歯の頬粘膜(ほおの粘膜)に位置しています。

右の図のように、耳たぶの下から頬骨にかけて指を添え、後ろの指から前に絞るように押します。1.2.3.4の順に後ろから送るように絞ります。マッサージはお食事の前が効果的です。左右にありますので、両方、10回ほど行ってください。

口腔乾燥の原因は様々です。全身的な原因として、脱水や代謝異常があります。唾液腺自体の原因としては、加齢変化、放射線治療による萎縮、炎症による萎縮、唾液分泌神経の障害、その他、口呼吸などがあげられます。マッサージをしても乾燥が改善されない場合には、口腔外科または耳鼻科を受診しましょう。

2019年10月6日㈰に開催されました、一般社団法日本顎関節学会第48回学術講演会に参加しました。顎関節;顎の関節と咬み合わせとの関係や、様々な変化への対応方法、起こり得る症状など、知識の整理とともに今後の方向性も見え、大変有意義な時間を過ごしました。

当院健診について

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舌についての報道を受け、お問い合わせが増えております。

当院では開院当初から口腔外科専門医として、虫歯、歯周病のみならず、頬粘膜、歯肉、口蓋、舌、口唇が正常かどうかをチェックしております。口腔内には様々な病変が生じることがあります。患者さんご本人が改善できること、医療サイドでできることもお伝えしています。より詳しい検査や、入院が必要な場合には、信頼できる病院、先生を紹介しております。少しでもご心配なことがございましたら、遠慮なくご相談ください。

先週末、幕張メッセで開催された日本口腔外科学会に参加してきました。1年に一度開催される口腔外科学会で、口演、ポスターによる発表および様々なシンポジウム、セミナー、レクチャーがあります。

今回受講した「骨代謝回転抑制剤関連顎骨壊死・骨髄炎の診断、治療、管理-エビデンスと実際-」のレクチャーは非常に興味深く、勉強になりました。2003年に初めて骨粗鬆症予防、改善のため、がんに関連する骨吸収の抑制、高カルシウム血症の改善などに処方されているビスフォネート製剤を使用した患者さんに、顎の骨の壊死が発症することが報告されました。それ以降、様々なエビデンスや基準が存在し、処方している医師、口腔内を診ている歯科医師、ビスフォネート製剤を服用している患者さんの間で混乱が生じています。今回のレクチャーでは具体的な数字や治療法の解説および整理された目標の提示があり、とても勉強になりました。

ビスフォネート製剤は骨粗鬆症治療薬の第一選択としてよく用いられ、毎日・週1回・月1回の内服製剤、月1回の点滴製剤があります。それぞれの骨折抑制効果と患者さんの年齢、骨折リスク、ライフスタイル、薬の副作用などを考慮に入れて投与が可能です。内服、点滴にかかわらずビスフォネート製剤のような強力な骨吸収を抑制する薬を長期間使用していると、骨の代謝障害が起きます。

骨は破骨細胞のよる骨の吸収と、骨芽細胞による骨の形成を繰り返して代謝しています。破骨細胞と骨芽細胞はセットなので、ビスフォネート製剤により破骨細胞の数を少なくすると骨芽細胞も少なくなり、骨の形成も抑えることになります。そのため、ビスフォネート製剤を長期間使用している患者さんに抜歯を行った場合、抜いた部分に本来できるべき骨ができないばかりではなく、古い骨を除去する破骨細胞が働かず、定められた寿命を超えて残り、骨の細胞は死んでしまい、後には死んだ骨が取り残されます。これが骨の壊死です。

また、顎の骨はビスフォネート製剤投与の影響が、他の骨より10倍感受性が高いといわれています。よって、服用や点滴を開始する前に歯科を受診してください、と医師から勧められるのです。

前述したように、内服・点滴、投与の間隔、期間により対処方法は異なりますので、歯科受診の際にはビスフォネート製剤を「いつから」「どのくらいの量」を使用しているか教えてください。

主なビスフォネート製剤です。

ダイドロネル アレディア テイロック

ボナロン フォサマック ベネット アクトネル リカルボン ボンビバ ゾメタ

 

ビスフォネート製剤ではありませんが、2012年に承認された抗RANKLモノクローナル抗体のデノスマブも同様に顎の骨壊死を引き起こすことがあるため注意が必要です。

こんにちは。

先週末は久しぶりに良いお天気の土日になりましたね。私は千葉の幕張メッセで開催された、日本口腔外科学会に参加してきました。

大学時代の先生方と久しぶりにお会いでき、講習会も受け、大変充実した時間を過ごしました。日々勉強と改めて感じさせられました。

皆様はどのようにお過ごしになりましたか?