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診療内容について

インプラントについて

インプラント体の材料であるチタンは、金属の中で最も安定し、生体親和性が高いと言われています。しかし、チタン(合金)インプラントは、一般の歯磨き剤に含まれる「低濃度フッ素」によって腐食するというデータがあります。

プラークコントロールが上手くできていない酸性条件下において、フッ素がチタンに対して影響を及ぼすことは知れらていますが、溶存酸素濃度についてはあまり注目されていませんでした。

酸化被膜(TiO2)を生成することで安定を保つチタンは、歯周ポケットのような溶存酸素濃度が低い環境においては、酸化被膜(TiO2)の生成が不安定になり、腐食を起こしやすくなります。

インプラントを埋入した患者さんのプラークコントロールが上手くできていないと、インプラント周辺にミュータンス菌などの細菌が繁殖します。それにより酸が産生され、pHが低下し、酸性状態;pH5.0以下の水素イオンが多い状況になります。酸性状態のなか、「フッ素配合歯磨き剤」を使用すると、フッ素イオンが遊離し、口の中の水素イオンと結合します。チタン腐食性の高いフッ化水素が生成され、インプラント周囲の溝の中で、チタンインプラントの表面を腐食します。表面が粗くなると、さらにプラークや口腔内細菌が付きやすくなり、お掃除も困難となるため、インプラント周囲炎などの感染症が発生しやすくなります。

以上よりチタン製のインプラント体の腐食と、それに伴う感染症の発生を防ぐためには、フッ素が配合されておらず、殺菌効果が高い歯磨き剤を選択することが好ましいと考えられます。

当院ではペリオバスターとコンクールのジェルコートIP;インプラント歯磨きジェルをお勧めしております。

当院ではインプラント手術の前に説明書(下記)を渡し、読み上げて説明をしております。

歯科医院の椅子に座っていると知らず知らずに緊張してしまい、聞いたことを忘れてしまったり、わからなくても質問し忘れたりしますよね。特にインプラントのように高額な手術は、患者さんにもよく納得していただき、疑問がない状態で安心して受けていただきたいという思いから文書にしています。

文章を見ながらゆっくり説明すると、患者さんも質問し易くなりますし、おうちでゆっくり見てから後日疑問点を聞くこともできます。

手術以外では、根の治療後や抜歯後などにも文書を渡しております。わからないことはどんな細かなことでも構いません、ご遠慮なく聞いていただきたいと存じます。

  

 

 

 

インプラント治療に関わる説明書

1.病名            部欠損

 

2.現在の症状

  上記により、そしゃく障害を自覚している。

 

3.手術の必要性・目的 

  上記を改善するためにインプラント埋入術で改善を図ります。

 

4.手術予定日   年   月   日  手術時間(約   時間)

  (午前・午後   時   分 ~ 午前・午後   時   分)

 

5.予定手術名              部インプラント埋入術

 

6.手術の方法とその特徴

  歯がなくなった部分の骨に穴を開けてインプラントを埋入します。

  36ヶ月たって骨とインプラントが強固に結合していたら、もう一度

  歯肉を切開して土台を立てます。

  歯肉が落ち着いた時点で最終的にかぶせる治療に入ります。

7.手術に伴う危険性

  出血の可能性:適切な止血処置をします。

  上顎の場合、鼻腔、上顎洞にインプラントが迷入する場合があり、

  その場合はインプラントを摘出することに専念します。

8.合併症と術後の予測

  腫れは3.4日で落ち着くことが多く、自然消退を待ちます。

  痛みは2.3日で落ち着くことが多く、鎮痛剤で抑えます。

  周囲の粘膜などの感覚が鈍くなることがあります。

ビタミン剤を飲んでいただきます。回復には時間を要し、改善しない場合もありますが、鍼治療・レーザー治療を含め、最善をつくします。

36ヶ月たっても骨とインプラントが結合しない場合、サイズの大きなインプラントを再度埋入します。ただし、骨の状態(質・量)によっては、インプラントを断念し、従来の治療方法(ブリッヂ、義歯)で対応せざるを得ない場合があります。

予測できない合併症が併発する可能性もありますが、最善をつくします。

9.可能な別の治療方法

ブリッヂ、義歯を用いた従来の補綴処置。

10.特記事項:インプラント喪失に関して

 埋入してから数ヶ月の間は骨の状態などにより左右されます。

 それ以降の長期にわたりインプラントを維持するためには、自分の歯と同じように、患者さん自身が口腔清掃をいかに維持するかによるところが大きいです。どの時点でも、ご希望があればインプラントを再度埋入するよう相談させていただきますが、骨の状態などによってはご希望に沿えず、ブリッヂ、義歯で治療せざるを得ない場合があります。

11.手術に用いた補助資料:カルテ、レントゲン、模型、パンフレット

 

  上記内容に関して説明を受け、理解された場合には、下記に本人、または代諾者の署名あるいは記名・捺印をお願いいたします。

  上記内容に関する説明が理解できない場合には、担当医にその旨を申し出てさらに説明を受けるなどして、十分に理解されたうえで、署名あるいは記名・捺印をお願いいたします。

  また、手術を承諾した後でも、手術前であればいつでも承諾を撤回するとともに、その他の治療方法を選択することが可能です。

  治療法につき不明な点や心配なことがありましたら、いつでも担当医にご相談ください。

インプラントをした後のメインテナンスについて

手術して骨に植えたインプラントがだめになる最大の原因は歯周病です。当院では手術前に徹底的な歯周病治療管理と、手術後にも定期的なメインテナンスをしております。

メインテナンスでは歯周病が進んでいないかのチェックと、クリーニング、歯ブラシ指導を行います。

始めに歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝)を測定します。

プローブ.JPGのサムネール画像天然歯(ご自分の歯)には金属(写真右)を、インプラントにはプラスチック製のもの(写真左)を使用します。プラスチックを使用することにより、骨と結合しているインプラントにダメージなく測定できます。

インプラント用スケーラー2.JPG超音波スケーラー1.JPG

クリーニングでは超音波スケーラーなどを用いて、歯垢、歯石、茶渋などの汚れを落としていきます。天然歯には右写真のような金属のものを、白いかぶせ物やインプラントには左写真のようにプラスチック製(Varios)を使用しています。プラスチックですので、傷をつけることなくクリーニングができます。

メインテナンスは歯周病が進んでいる方は1~2カ月毎、軽度の方は半年毎をお勧めしています。知らず知らずのうちに歯周病が進んでしまい、せっかく手術して入れたインプラントを失わないように定期検診をしましょう。

当院では滅菌に力をいれており、インプラント埋入術は完全個室でおこなっております。

また、滅菌手袋、滅菌スリープ(削る機械の管を覆うカバー)、滅菌覆布(手術器具を乗せる台や、患者さんのお顔にかけます)を使用します。

インプラント埋入術;一次手術は190000円(税別)です。

当院ではバイコンインプラントを使用しております。
インプラントの表面加工として、酸化アルミニウムグリッドブラストと硝酸による不動態化処理を施してあります。酸化アルミニウムは人工骨などに使用されています。
1988年からは、リン酸カルシウムによる表面性状が施されるようになりました。
骨の70%はリン酸カルシウムの一種であるハイドロキシアパタイトからできており、表面コーティングすることで骨とより良い結合が得られます。
また、バイコンシステムは審美性に優れた歯肉の再現が可能です。

3~4ヶ月後骨とインプラント体が結合したことを確認後、インプラント体に土台をたてる手術;二次手術をします。その手術代は40000円(税別)です。

土台をたてる手術後、歯肉がおちついたらかぶせ物の型取りをしていきます。
かぶせ物の種類によってお値段は異なり、銀歯で35000円、白いかぶせ物で55000円~(いずれも税別)です。

一次、二次手術とも、細菌感染しないように滅菌レベルを上げ、細心の注意を払い、責任を持って行っております。

手術の詳しい話や、疑問点などございましたら、お気軽に医院にいらしてくださいね。ご説明させていただきます。

→インプラントとは

完全個室  滅菌手袋
●完全個室                 ●滅菌手袋

滅菌覆布1 滅菌覆布2
●滅菌覆布