こんにちは。水曜日に日本口腔科学会主催の教育研修会に参加致しました。
主題「再生医療と歯髄幹細胞研究の新展開」
歯は表面を覆うエナメル質、その中に象牙質、さらに内側に神経があります。エナメル質には神経がなりません。象牙質には神経からの細い枝が伸びていますが、虫歯で痛みを感じることは少ないです(歯医者で削ると痛みを感じます)。神経近くまで虫歯が進行するとようやく痛むことが多いため、「気付いた時には大きな穴が」「歯が痛くて」という症状になります。その結果歯医者に来ると「神経をとりましょう」となってしまうのです。
研修会では神経:歯髄の再生の最新研究、その可能性について4人の先生たちが講演をしてくださいました。動物実験ではすでに神経の再生が成功しており、ヒトでも安全、有効にできるよう研究が進んでいることがよくわかりました。近い将来、「神経をとりましょう」から「神経を再生しましょう」と言える日がくることを心待ちにしております。